【陽菜の勝負な一日】第二話 体育祭

 

今日は体育祭が行われている。
学校行事だ。

普通がわからないが、陽菜の学校では父兄が見に来ることはない。
授業の一環として行われるという建前があるために平日に行われる。一日行われるわけでもなく昼からクラス別に得点を競うのだ。

競技は教師が決めるのではなくスケジュールを含めて実行委員会が決めることになっている。
実行委員会は、各委員会から選出される。陽菜たちの保健委員も実行委委員会の一つだ。

陽菜は実行委員会にはならずに保健委員のまま体育祭に参加している。
保健委員は、保険の先生を補助する役目になっている。怪我をした人に簡単な治療をおこなうこともある。ただし、ほとんどの場合が二年生の委員が行うので、陽菜は補助に徹することになる。

競技参加も委員会の仕事が優先されるために免除されることになっている。
陽菜は競技に参加しても良かったのだが、話で去年優馬が保険員として天幕で座っていたと聞いて、保健委員として天幕に居ることを選んだ。

保健委員の特権なのかわからないがジャージの上下を着ている。中は学校指定の黒いTシャツだ。陽菜は少しダボッとしたTシャツが好きなので、学校指定のTシャツもサイズが大きい物を着ている。そのために、ジャージの上を着ていないと上から見ると素肌が見えてしまう。黒いTシャツに合わせてブラもパンツも黒にしている。

陽菜は天幕の中で皆の競技を見守っている。
優馬だけを目で追っているわけではない。しっかりと保健委員の役割を果たしている。

しかし、ジャージの下のパンツはすでにぐっちょりと濡れている。
競技終わりの優馬が天幕に来たときの汗と優馬の匂いに反応してしまっている。休憩時間にトイレでオナニーをしてきたがまだまだ濡れているし満足できていない。頭の中は優馬のことで1杯になってしまっている。

競技も終了に近づいてきた。
陽菜のクラスは、善戦はしていたが優勝争いから脱落している。クラスメイトたちはすでに帰り支度を始めている。打ち上げの相談なんかをまとまってし始めている。

優馬のクラスは最終のリレーに勝てれば逆転できるという場面だ。

リレーが終われば、閉会式が行われてそのまま解散となる。校舎も一部の部屋を除いて鍵がかけられて入ることができない。
空いている部屋も先生の許可がなければ入ることができないようになっている。先生方も今日はこのまま解散となり殆どの先生がグラウンドから帰宅することになる。

グラウンドでは最終走者まで順位がもつれている。バトンが渡された時には僅差だ。
陽菜は最終走者の優馬を目で追って応援している。声は出していないが目で追って応援をしている。400mのグラウンドを半周する。

優馬は3位でバトンを受け取った。
差は殆どない。大きな歓声がグランドを支配する。

ゴールは陽菜が待機している天幕の前だ。

(先輩。頑張れ!)

陽菜は先輩を見て飛び散る汗や息遣いまで感じている。近くに居るわけではないが、近くに感じてしまっている。さっきから心とは別な部分で優馬を求めている自分が居るのに気がついている。股間はすでにグチョグチョになっている乳首も立ってブラの中で刺激して痛いくらいだ。視線は自然と優馬の下半身に注がれる。噂はなしでしか聞いていないが優馬には彼女が居ないようだ。以前は付き合っていたという話だが別れてしまっているようだ。
優馬が童貞だと話しているのを偶然にも聞いてしまってから妄想が止まらなくなってしまっている。股間の大きさまで話しているのを聞いてしまったのだ。

陽菜が優馬の股間を妄想している時には、リレーは最終コーナーを曲がる位置まで着ていた。
3位だった優馬は一人を抜き去って2位上がっている。戦闘を走っているランナーに肉薄する位置に居た。

優馬は先頭を走る生徒の外側から追い抜きに入った。

(先輩!)

そのときに、3位選手が先頭を走る二人のすぐ後ろで転倒した。
その弾みで持っていたバトンを前に投げ出す形になってしまった。

「先輩!危ない!」

陽菜の叫び声が一瞬の静寂を作る。

世界がスローモーションになったように陽菜は感じられた。一コマ一コマ優馬の表情が・・・。動きが視認できる。

3位の生徒のバトンが先頭を走っていた生徒の足元に転がり、コーナーを曲がるために体を傾けて荷重が乗った軸になっている足で踏みつけてしまった。
先頭の生徒は、バトンを踏んでしまったことでバランスを崩す。優馬が走るラインに滑らせた足や手が投げ出される。

3位の生徒がバランスを崩したまま転がるように一位の選手にぶつかっていく、優馬は交わすことができずに足を救われる格好になって転んでしまった。

「先輩!優馬さん!」

陽菜は天幕から飛び出す勢いで立ち上がった。
辺りからは女子の悲鳴が聞こえてくる。陽菜には優馬しか見えていない。絡み合うように転んでしまった優馬を目で追っている。

(よかった・・・。無事だ)

何の根拠もなかったが優馬が立ち上がったことで無事だと判断した。

「陽菜さん!陽菜さん!」

「え?先生?」

「先生じゃないです。薬を用意して、行くわよ」

陽菜は先生に言われて自分の役目を思い出した。
今は、保健委員をしている転んだ人の手当が必要になっている。

3人ともころんだ時にできた傷から血が滲んでいる。
下はジャージを履いていたからさほど怪我らしい怪我をしているようには思えないが上はTシャツだったこともあり腕から血が滲んでいるのが解る。

陽菜は3人共大きな怪我がなかったとホッとした。特に、優馬の怪我は、手のひらにできた傷だけのようだ。見た目には平気そうだ。

「折れているかも・・・」

「え?」

優馬以外の生徒を見ていた先生が二人の足を触ってつぶやいた。
陽菜が見るがよくわからないが先生が触っているので骨折はなくても捻挫は間違いないようだ。二人の痛がりようからヒビが入っているのは間違いないようだ。

「陽菜さん。優馬くんを保健室に連れて行って手当をして!」

「先生は?」

「私は二人を病院につれていく、それから校長!リレーは中止でお願いします」

保険の先生がテキパキと指示を出す。
入ることができない校舎に入ることが許された数少ない生徒の一人が陽菜だった。陽菜は優馬を水道まで連れて行って手の平に付いた土を洗い流した。仕事だと思っても、触れた手の暖かさや汗の匂いでクラクラしそうになるのを必死に押さ付けていた。

「ごめん。もう大丈夫だよ。クラスの打ち上げがあるのだろう?行ってもいいよ?」

優馬は優しさから陽菜に帰るように告げる。

二人が水道で土を洗い流している時に、グラウンドでは校長の挨拶が始まっている。二人の生徒は車で来ている先生が病院まで乗せていくようだ。救急車を呼ぶよりも早いと判断したのだろう。
校長の話も短く切られて、成績が発表された。優馬のクラスの順位は2位で終わった。

「あぁぁ2位だったか・・・」

「最後、先輩が抜いていたから実質的には一位ですよ!」

陽菜は心の底からの賛辞を込めて優馬を励ます。

「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ」

優馬は陽菜が保健委員の責任感から自分と一緒に居るのだと思っていた。だから、簡単に手当が終わったら帰らせるつもりで居たのだ。

「いえ、包帯を巻いて・・・あと、足もどこか怪我をしていますよね?保健室に行きます。先生にも言われていますし、先輩を保健室につれていきます」

陽菜には目的があった。
優馬に犯されるという目的が・・・。そして、目の前にチャンスが転がり込んできた。

保険の先生は、足を負傷した生徒と一緒に病院に向かった。
複数の先生も付添で一緒に向かった。そして、残った先生も体育祭で大怪我に発展する状況になってしまったことを、保護者に説明しに行く必要がある。それだけではなく、報告しなければならない場所が多い。先生の半数は事後処理を行うようだ。残った先生も職員室で病院からの連絡を待つようだ。生徒は帰宅するように校長から指示が出た。

簡単に言えば今学校に残っているのは、陽菜と優馬と数名の先生だけだ。
残った先生も職員室に居る。そして、保健室は職員室とは違う棟にある。扉の鍵をしてしまえば、二人だけの空間が出来上がるのだ。

陽菜は優馬を保健室まで誘導した。
心臓の音が優馬に聞こえてしまうのではないかと思うくらいに激しくなっている。それだけではなく、触らなくても解るくらいに股間が濡れている。パンツでは押さえきれないくらいになっているのが解る。保健室がある校舎に入った。優馬が先に入る。靴を脱ぐのに手間取ったフリをして、校舎の鍵を締める。これでもう誰も陽菜の邪魔をしない。

二人は保健室に入った。
陽菜はばれないように保健室の鍵をしてから、ニッコリと優馬に笑いかける。


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